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周りと差がつく!競合店対策、競合店調査の方法

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どうも、おはこんにちばんは。

 

先日当店のインカムにて店長から

「店内で撮影してる奴いるぞー。瞬間確認したら声掛けしてくれ。」

と指示が。

 

そして売場を見渡すと食肉コーナーに不審人物が…。

さりげなく監視していると

 

パシャリ☆

 

思いっきりスマホ横にして撮影していました(笑)

 

すかさず近寄り、「すいません、ちょっと撮影は困るんですけれども…失礼ですがどちら様でしょうか?」と尋ねたところ

 

「ただ撮ってるだけですけど」

 

「は?」

 

いやいやいやいや…

 

その不審人物はそそくさと店外へと出て行きました。

 

その人物はいったい何者だったのでしょうか。おそらく競合店の従業員でしょうが…。

 

ということで、今回は競合店調査に関して見るポイントをまとめていきたいと思います。

 

駐車場の状況を確認

まずは駐車場の状況の確認です。

時間帯

店の様子は時間帯で変わります。何曜日の何時に調査を行ったかによって受ける印象は変わってきます。

できることなら「今週は昼12時調査を週3日」、「来週は15時調査を週3日」というように時間を決めて『定時調査』を行いましょう。

忙しいとは思いますが、毎日仕事帰りに寄っているようでは『夜間の売場ボロボロ売り切り状態』しか見る事が出来ず、競合店舗の『本来の売場』を見る事が出来ず過小評価してしまいがちになります。

毎日戦う競合店舗なのですから、面倒くさがらずにマメに足を運びましょう。

中には気さくな方もいて話しかけてくれたりとかもあったりします。

仲良くなれば情報交換もできて有意義な情報を入手できる可能性もあります。

駐車台数

前項で述べたように、時間帯によって店は違った顔を見せます。

客入りの悪い時間にばかり調査に行っても「いつもここは駐車台数少ないな。うん、問題なし!」と、これまた過小評価してしまう危険性があります。

昼時に調査するのとピークタイムに調査するのとでは客数や活気が全く違う可能性が高いです。

駐車場が狭い店舗だと少ない台数でも混んでいる様に見えますし、広いとお客さんが入っていないように見えます。

駐車スペースに対して何割埋まっているのか、だいたい何台停まっているのかを冷静に見てみましょう。

駐輪台数

駐輪台数が多いということは、近隣に住むお客さんが利用しているということです。

春夏シーズンは自転車を利用するお客さんも当然増えますので、車の駐車台数だけではなく自転車の駐車台数も確認しておくことが大切です

もしかしたら、車の台数は少なくても自転車台数も含めれば自店よりも客数が多いかもしれません。

売場チェックポイント

やっと店内の状況チェックに移ります。

店内に一歩足を踏み入れた時の印象

店内に入ってすぐの印象はどうでしょうか。活気のある店は入り口の時点で活気を感じるものです。

また、入店してすぐ季節催事が目に入る事で、来店したお客さんは季節感を感じワクワクして購買意欲が増します

また、匂いも重要です。

生ものも扱っているわけですから、不衛生な匂いがしている場合もあります。

清潔感が感じられる店内でしょうか。

季節商品の展開状況

前項に通じる部分もありますが、季節催事に力が入っているでしょうか。

季節催事商品は、その時期に最も売上の構成比が高い場合が多いです。その売場に関して、競合店でやっていて自店でやっていない販促方法は無いか確認しましょう。

それを盗んでしまえばこちらの販促方法に更に磨きがかかり、売場完成度としては優位に立つ事ができます。

青果部門の鮮度

なんと言ってもスーパーマーケットの要は青果部門です

一番季節感が出る部門で、店内に足を踏み入れた瞬間の印象を大きく与えるのはここです。

スーパーマーケットにおいて、「青果部門が弱い店は売上は伸びない」と言われるほど重要な部門です。

見た目の印象もさることながら、生鮮部門は鮮度が命です。

青果の鮮度が悪いと他生鮮部門の印象にも悪影響を与える事になります。

そんな青果部門がどの程度の完成度なのかを調査する事は、食品部門においても重要なことです。

価格

価格差ははっきり言って他の要素で補う事が可能です。

確かにべらぼうに安かったりする場合は問題ありですが、大抵の場合は買っている商品もあれば負けている商品もあるというのが一般的です。

A単品の価格さえ大きな差が無ければたいして気にする必要は無いでしょう。

よっぽど問題がありそうな価格差がある場合のみ本部バイヤーに相談してみましょう。

お客さんの様子

客数

単純に店内の活気に繋がるのが客数です。活気が活気を呼びお客さんを呼びます。

上記の内容から分析して、何故この店舗にこれだけのお客さんが集まるのか推測して仮説を立てましょう

それを基に対策を考えるのがベターです。

客数は売上に直結する数値ともなりますので、競合店に通うお客さんを取り込むためにはどうするか考えましょう。

その答えは競合店舗と自店舗の差にあるはずですので、よく分析してみてください。

お客さんの密度が濃い売場

お客さんが興味を持ち、足を止めている売場ということになります。お客さんが何に興味を持ち立ち止まって商品を見ているのか注視しましょう。

意外と自店で売っていない人気商品があるかもしれません。

お客さんの買い物カゴの中身

あまり良い事ではないとは思いますが、お客さんのカゴの中身は『お客さんのニーズそのもの』です。買いたいものが入っているわけですから。

覗いているのがバレないように上手く覗いてみましょう。お客さんのニーズの傾向が見えてくる事もあるでしょう。

ただし、あまりやり過ぎないように(笑)

レジ待ち並び状況

レジは何台稼働しているのか、サービスカウンターに無駄な人員がいて、気付かずレジが閉まったままになっていないでしょうか。

レジ待ちしているお客さんはどんな様子で待っているでしょうか。

過剰サービスに慣れてしまっている日本人は待つのが苦手な人が多い傾向があります。

レジをスムーズに流さなければお客さんはだんだんイライラしてきます。

もし競合店でそのような様子が見られれば、自店でそれを無くす事によって、それだけで客数が増える要因のひとつになります

お客さん同士の口コミの力は非常に強いのでいい事も悪い事もすぐに広まります。

お客さんの間で「あそこのレジはスムーズだから快適なのよね~」なんて噂が広まれば自店にとって大きなプラスとなります。

まとめ

 全部通して読んでみるとなんとなく『見過ぎ感』を感じられた方もいらっしゃるかもしれません。

でもどうでしょう。

自分の店は他社から調査しに来た人たちから見てどんな印象でしょうか。

競合店調査の意味は人の振り見てわがふり直せ』です。単に価格が高いだの安いだの、売場作りが上手いなどだけではありません。

また、競合店舗の悪い部分を見るだけなら誰でもできます。

周りと差をつけるには、良いところを学ぶことが重要です。

他社の店舗を見て感じたマイナスの印象が自分の店には全く無いでしょうか。

自分の店を客観的に見直し、よりよくする事が最も重要な『競合店調査の価値』です。

 

以上

 

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