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【特売発注編追記!】おい、店長!適正発注しろなんて簡単に言うな!もう恐くない、欠品・ロス撲滅のための発注メソッド!

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どうも、おはこんにちばんは!もんたろうです。

スーパーマーケットの仕事において最重要業務である『発注』

こいつが相当なくせ者。

マジで手ごわい。

悩んでいる人もかなり多いかと思われます。

この記事に辿りついたあなたも、おそらくその一人でしょう。(ニヤリ)

発注はコツさえ掴めばかなり負担を軽減することができます!

それでは、悩み解決に向けてゴー!

社員はパートナーさんに任せ過ぎです

おそらくだいたいの企業では、日々の発注はパートナーさんが行い、特売発注を社員が担当するというスタイルが多いのではないでしょうか。

ぼくの努める企業はそのスタイルなのですが、他のチーフ社員を見ていて非常によく思う事があります。

それは

パートナーさんに責任押しつけ過ぎ。

という事。

よく目にする光景ですが

①「ちゃんと考えて発注してよー」

②「なんでいつまで経っても欠品無くならないの?」

③「ちゃんとデータ見て発注してよー」

④「売れる日は発注量多くするの当然でしょ?なんで売れる日ってわかってて発注厚くしないの?」

はっきり言って

4時間だの5時間だの、短時間のパートナーさんには荷が重すぎます。発注だけならまだしも、他にもやるべき仕事を与えられているはずです。

しかも

そういう事言うやつに限って自分はたいした発注スキルが無い。

自分が発注の難しさをわかってないからこんな事言えるんです。

だって、発注の仕方がわかってたらこんな事言いませんもん。もっと具体的に教えるはずです。

発注は生き物です。

様々な状況によっていくらでも売れる数量は変化します。

日にち、曜日、天気、気温、季節、時期、競合店の販促状況、自店の販促状況、日々変わる売場の構成、イベント etc…

真っ向勝負で適正発注しようとすると、この全てを把握して考慮しなければならない。

いち短時間のパートナーさんにここまで考慮して発注させるなんぞ、まさに鬼の所業。

ましてや、賞味期限の長いグロッサリー部門ならまだしも、鮮度管理がシビアな日配品の発注ともなると、更に難易度は上がります。

100%完璧な発注はもはや神の領域。

お客さんがどんな気分で、何を買いに来店するかなんて、お盆や年末、季節催事以外には予想できません。

ぼくも長い間発注に悩んできました。

しかし!

少しでも発注者に負担が少なく、人によって精度にばらつきがなるべく無いような発注法を編み出しました!

 

その前に、あなたを苦しめる社員に説教したいんですが、興味無かったら飛ばして次へどうぞ(笑)

 

先ほどのクソ上司から浴びせられる4つの文句に対してぼくが説教します。

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①「ちゃんと考えて発注してよー」

考えて発注?勘で発注しろということか?この時代に?

人の記憶は曖昧。

考えて発注すると、間違いや時間の無駄にしかなりません。

こんな事言う人は考えが古いです。アウト!はい、次!!

 

②「なんでいつまで経っても欠品無くならないの?」

なんでだと?

おのれがしっかりパートナーさんに教えられないからじゃ、ボケ!

アウト!はい、次!!

 

③「ちゃんとデータ見て発注してよー」

データ見るだけじゃわけわからんのじゃ!データの活用の仕方から教えろ、おたんこなす!

アウト!はい、次!!

 

④「売れる日は発注量多くするの当然でしょ?なんで売れる日ってわかってて発注厚くしないの?」

あんたがわかってるんなら、一声かけれ!こっちは必死でそこまで頭回らんのじゃ!4時間だぞ、4時間!

時間との勝負なんだよ!仕事投げっぱなしジャーマンしてんじゃねーよ!

文句言うくらいなら、初めからちゃんと指示しろ!!

 

ゴホン…あなたの代わりにバカな上司しばいときました。

 

それではやっと本題に入っていきましょう。

EOBを活用できつようになると発注が楽になる!

あなたの企業では『EOB(エレクトリック・オーダー・ブック)』が導入されていますか?もし導入されていたら、更に発注がしやすくなります。

★EOBとは

紙の発注台帳を電子化することにより、発注業務のペーパーレス化、発注業務の効率化を支援する発注端末。
店舗から商品や材料を発注する際、担当者に分り易く、品名・品番・発注ロットなどをリスト化した注文書をオーダーブックという。

EOB - 用語集 日本ユニシス

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こんな感じの、肩からぶらさげて使う機械です。これは富士通製のもの。

要は、電子版発注書です。

こいつを駆使して発注の精度を上げていこうという話です。

EOBは非常に便利な発注ツールです。

日々の納品と販売実績が一目でわかります。また、週単位や月単位でのデータを見る事もできます。

手元に実機が無く、画像付きで説明できないのが非常に心苦しいのですが勘弁してくださいな。

性能の高い端末だと、さらに日別のイベントや注意点なども入力しておくことができます。

この機能まで利用して、入力してくれる上司だと更に効率的に発注ができます。

しかし、日々の納品や販売の実績が見れるだけでもだいぶ発注の精度が違ってきます。

具体的な発注方法

具体的な発注の前に、発注に対する考え方を確認しておくことをお勧めします。

考え方についてはこちらの記事をご覧ください。

www.montan-27.com

それでは、具体的な発注法をご紹介いたします。

部門は、ぼくの得意なグロッサリーで説明させていただきます。

例えば、グロッサリー部門の月間売上が2000~3000万円の店舗があるとします。

これを前提に、冷静にデータを見ると、売場がガッツリつまっている状態から1週間で空っぽになる単品は限られます。

それではこの前提を基に発注を考えていきます。

売上規模によって応用してください。

やり方

『1週間に何個売れるか』を基準に発注します。売場の見た目もスカスカになり過ぎないように考慮した数量です。

発注の翌日に納品される場合で考えます。

細々発注よりも、できるだけ一気に発注した方が作業効率が良い。

  • 平均週販が5個未満の場合(平均日配1個以下)は、5個以下になったら5個発注する。(4個になったら発注)
  • 平均週販が6~10個(平均日販0~2個)の場合は、5個以下になったら10個まで発注。
  • 平均週販が11~20個(平均日販2~3個)の場合は、9個以下になったら15個まで発注。
  • 平均週販が21~30個(平均日販3~5個)の場合は、15個以下になったら25個まで発注。
  • 平均週販が31~40個(平均日販5~6個)の場合は、18個以下になったら30個まで発注。

 【ポイント】平均日販の最大値の3倍以下になったら5倍まで発注。

これを基に発注してみてください。中には例外になる商品が出てくるかもしれませんが、9割はこれで対応できると思います。

何度もちまちま補充するのは効率が悪いので、過剰にならない程度になるべく一度に多く発注するのも大切です。

ぼくはこれで欠品がほとんど無くなりました。

発注のストレスから解放されたい方はぜひともお試しください!

【以下追記】

特売発注編!

こちらの発注に関しての記事、実は当ブログでもなかなか見てくださっている方が多い記事となっております。

『スーパー 特売発注』や『特売発注 コツ』などの検索ワードで来訪されている方も多いのですが、当記事では特売発注に関しては触れておりませんでした。

ですので、せっかく来てくれた読者の方のために、特売発注に関しても追記したいと思います。

『日配 発注』のキーワードで来てくださる方もいますが、日配に関しては消費期限の問題がありますので、この記事では網羅する事はできません。

ぼくとしては、日配の発注に関しては、データとにらめっこする派なので、少し難しくなると思います。

計算や予測など複雑な分野になってくるので、これに関しては別記事を書き、後にUPしていきたいと思います。

特売は先を見て発注しよう!

はい、これです。

どういう事かと言いますと

特売商品には『日替わり(一日限り)』のものと、『週末連日』のような商品があります。

それぞれに分けて解説いたします。

日替わり商品の発注はだいたいで!

だいたいとは言っても適当にやるわけではありません。

半分以上の商品は、一ヶ月で数回特売としてチラシ掲載される傾向があるはずです。

日替わり商品だからと言って、一日限りの販売数で考えるから頭が痛くなるんです。

例えば、サラダ油・しょうゆ・上白糖・コーヒー等はその最たる例で、顧客の使用頻度の高い商品です。

これらは集客のために月に数回、価格を出して特売に組まれる事が多いです。

ですので、想定よりも一割多く発注していれば欠品する可能性はかなり低くなり、余った分は次回に回せばいいんです。

過剰に数量を増やせば、いたずらに在庫が増えるだけなので、ここは割り切るべきです。

一割で十分。

そして、ひとつの店舗において、一か月の間に客数が劇的にアップする事はありません。だいたいある一定の平均値で落ち着くものです。(競合店舗が閉店した等の特例は例外)

と、いう事は、売れ方も客数の幅に依存します。

ですので、例えば日曜日の客数が3,000人前後であれば、それが突然5,000人に増える事はまずありえません。

平均で100個売れる商品ならば、あくまでも平均100個しか売れません。

 

と、いう事は

 

110個あれば、よほどの事が無い限りは欠品することはありません。

客数は、特別な条件が無ければいきなり120%に伸びる事はほとんど無いからです。

定番発注も一緒です。

心配なのはわかりますが、もしもの為にいつも過剰に発注していては、在庫がどんどん膨らむだけです。

気楽に発注しましょう。

連日掲載商品も方法は似ているけれど、調整できるメリットがある!

基本的な方法は一緒です。

月末や月中などで客数の動向は違ってきますが、こちらも過去の膨大なデータの平均を見れば予測は可能です。

が、全部のデータなんか見てられませんので、直近や前年の動向を参考にしましょう。それで充分です。

それでは具体的な方法の解説にいきましょう。

例えば、特売期間が5日間の場合。

まずは過去のデータから2日分の売れ数を前日に納品します。

1日目の売れ方を見て押し引きしていきます。

2日分発注しているので、よほどの事が無い限りは欠品することはありません。

この様な考え方で時系列で並べると

  1. 特売期間開始の前日に2日分納品する。
  2. 1日目の売れ方を見て判断。2日目に4日目までの数量を納品する。
  3. 3日目の時点で、ここまでの動向と3日目の経過を見て、最終的な着地数量を4日目に納品する。

これで、大きく外す事はかなり少なくなると思います。

まとめ

あまりデータに囚われすぎると、頭がパンクしますし、いつまでも発注が終わりません。

データはあくまでもデータ。

その時々の気候や時期などによって販売数は変わるもの。

データに基づいて、上記の様な考え方・根拠を持って発注した結果が失敗に終わったとしても気にすることはありません。

そうやって感覚が身についてくるものです。

慣れてくると、その時々のお客様の購買意欲や流れを肌で感じるようにもなってきます。

 

それが経験です。

 

データに基づき、経験をプラスαし、理論的に根拠を持って発注できるようになってきます。

それまでは、今回の記事を参考にして、少しでも気楽に発注できるようになってもらえればいいな、と思います。

 

以上!

 

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