スーパーで人時生産性を上げるたった5つの現場的実践手法
どうも、おはこんにちばんは!もんたろうです。
ありがたいことに、このブログのアクセス数も徐々に伸び始め、俄然やる気が増してきている次第でございます。
特にアクセスを集めているのはこちら。
なるほど、皆さん同じことで頭を抱えているのかと心強く思いました。
永遠のテーマとも言うべきこの問題。
より真剣に取り組んで行きたいなと思っております。
なんですが!
改めて読み返していると、申し訳ないことにネガティブなことしか書いておりませんでした!
いや、確かに数字にこだわり過ぎる事へ対して警鐘を鳴らす意味で書いたのは事実であります。
しかし
この記事へたどり着く主な検索ワードとしては
- 「スーパー 人時生産性」
- 「スーパー 生産性向上」
- 「スーパー 人員不足」
- 「人時生産性 目安」
- 「人時売上高 上げる」
などです。
オレは間違っていた…。
みんなが知りたがっている情報はこんな事じゃない…。
検索してこの記事へたどり着いた人たちは、おそらく前向きに状況を改善したいと思っている人達だったのではないかと気づいたんです。
と、いうことで今回は
『スーパーで人時生産性を上げる方法』
を解説していきたいと思います。
それでは参ります。
【▼目次】
はじめに
人時生産性とは
『なるべく少ない人員かつ少ない労働時間でいかに大きな収益を生み出すか』
という、会社の収益を向上させるために必要不可欠な経営指標のひとつであります。
しかし、先ほどの記事を読んでいただければわかっていただけると思いますが、あまりにもそれに固執し過ぎてしまうと本末転倒で悲惨な状況に陥りかねません。
忙殺される日々に身も心も疲れ切っている方も少なくないと思いますが、ここで一度立ち止まり、冷静に解決の糸口を探っていきましょう。
うん、ぶっちゃけ難しいです。
ですがご安心を。
簡単な事ではありませんが、試すべき方法はいくつかあります。
生産性向上は店長の必須業務のひとつとも言えますので、どうか前向きに取り組んでみてください。
人時生産性を向上させるたった5つの手法
それではひとつずつ具体的に考えていきましょう。
ちなみに、人時生産性を向上させることは、人員を削減することとイコールにはならないということを前提として考えるようにしてください。
人時生産性を向上させるということは、目標達成のために必要最低限の人数でより大きな収益を生み出すということです。
人手不足でなかなか人員を確保するのも難しくなっていますが、人員募集のコツも後程解説しますので参考にしてください。
①まずは部門を超えたチームワークを構築しよう!
我々スーパーでは、ひとりで全ての業務を行うということは基本的にはありません。
部門毎にリーダーがいて、更に数名の人員が配置されているのが一般的です。
- 計画、主要発注を行う人
- その代行を任せられる人
- 品出し、売場維持メインの人
最低限このような人員が部門毎に必要であると考えます。
しかしながら、今の時代、深刻な人手不足によりそれすらもままならない状況に陥っている店舗も少なくない事でしょう。
だからこそ部門を超えて協力体制を築いていくべきなのです!
それぞれの部門によって忙しい時間帯は変わってくるもの。
店長は各部門の作業状況ををしっかりと見極め、余裕のできた部門から一名でも人員を抜き、他部門への支援に回します。
公休時のフォローも部門間で行うことが可能です。
担当者が必要な事前準備をした上で公休を取るということが前提となりますが、フォロー者には最低限の作業のみを引き継ぎ書として書き残し、なるべく負担が少なくなるようにさせましょう。
非難されることもあるでしょうが、普段からコミュニケーションを上手にとり、協力してくれやすい体制を構築できていれば、非難も最小限に抑えられるものです。
そもそも理不尽な非難を恐れるようでは店長は務まりません。
必要と思ったならば貫き通しましょう。
部門間の不平等でギクシャクしないよう気を配り、みながお互いさまと思えるように調整することもおろそかにしないようにしてください。
②時間帯別の作業内容を考えてみよう!
例えば、日配や生鮮部門ならば開店前の作業が多忙になりがちです。
ならば、そこに人員を集中させるように人員を配置します。
これらの部門は、売場さえ一度決まってしまえば後は補充をするのみ。
生鮮部門は商品化するための加工作業などもありますが、日配系はとりあえずひと段落します。
ですので、開店前の2時間なり3時間だけの人員を配置します。
彼らは開店前の作業を終えたら退勤します。
このような人員を配置することで開店後の無駄な労働時間(人件費)を削減する事が出来ます。
上からは人員削減を迫られがちですが、勇気をもって必要な人員を投入せねば生産性向上どころの話ではなくなるので、そこを間違わないよう注意してください。
根拠のある人員募集をしましょう。
③アイドルタイムを探し出して撲滅しよう!
アイドルタイムとは
『 生産性の低い無駄な時間』
のことです。
例えば
- 各作業間の待ち時間
- 無駄な雑談(コミュニケーションのために必要な部分もあるので一概に無駄とは言えない部分もあるので、詳細には別記事にて)
が主な例です。
各作業の待ち時間
更に詳しい例をあげてみましょう。
- 商品納品までの待ち時間
- チェッカーのピーク時間以外の時間帯
- 指示待ち状態
- 印刷完了までの待ち時間
- ラミネート加工作業の待ち時間
- 上司の電話終わり待ち
- 発注機の順番待ち
等など、日常に起こりがちなことをざっと思い起こすだけでこんなにもたくさんの例があげられます。
思い当たる事例は決して少なくないはずです。
これらのひとつひとつを潰していかなければなりません。
所謂『 スキマ時間』という概念を持つことが必要です。
この『 スキマ時間』中にいかに他の細かい仕事を詰め込めるか、という考え方を持つことで
自分が本来使えるはずなのに知らぬ間に垂れ流していた時間を取り戻すことができるようになります。
時間とは、全ての人に平等に与えられた、何ものにも変えられない最重要の資源です。
時間が無いと思っている人の中にはもしかしたらこの中に原因のひとつがあるかもしれませんので、ぜひ見直して見ることをおすすめします。
無駄な雑談
かっこ書きの部分にも書いてあったように、全ての雑談が無駄という意味ではありません。
必要な雑談というものもあり、コミュニケーションツールのひとつであるという考え方もあります。
それについては大きなテーマになりますので、後日別記事にしたいと思います。
さて、では無駄、または不要な雑談とは何でしょう。
例えば
- 話している間、作業手が止まっている
- いつまでも話が続き、仕事に集中できないレベルである
- 他人の悪口
このような雑談は無駄であると考えます。
どれも生産性の無い雑談です。
話している間、作業の手が止まっている。
これはまさに無駄です。
会話をする事はコミュニケーションのために大切な事ですが、作業の手が止まっていては本末転倒ということになります。
部下に対してもその認識を持たせる必要は大切であり、線引きが必要であるということです。
部門、または店舗として、暗黙のルールとして教育していくひつようがあるでしょう。
また、他人の悪口を話のタネにするのも良くありません。
いつも悪口ばかり言っている人って、自分の悪口も言われているんじゃないかって思いませんか?
信頼関係を築くためには悪口は必要ありません。
むしろ疑心暗鬼なチーム作りが進んでしまうので最悪です。
④発注について考えよう!
発注も一日の中で大きな時間を占める作業のひとつではないでしょうか?
そんな発注作業をスピーディーにこなせるようになれば、新たな時間を更に生み出すことができます。
また、発注とはストレスがたまる業務のひとつでもあるため、余計なストレスを取り除き、他の作業に集中できるというメリットも生まれます。
発注について詳しくはこちらの記事を読んでみてください。
⑤手帳を活用してやるべき事を管理する!
人間の記憶力というものはなかなかいい加減なものです。
「あ、これ終わったらあれやっておかなきゃ!」
数時間後…
「しまった!あれやるの忘れてた!Σ(゚д゚lll)ガーン さっきまで覚えてたのに…」
よくありませんか?
オレだけ…?(笑)
やるべき仕事を忘れてしまうと、更に余計な仕事が増えてしまう事もしばしば…。
先ほど話した『スキマ時間』ができた時に、サッと手帳を確認し数分で済ませられる作業をそこで行えば、仕事がひとつ片付きます。
手帳は自分の第二の脳、または秘書としてとても優秀なツールです。
手帳の使い方なんてわかんねーし、なんか面倒だから…と敬遠されている方はこちらの記事を読んでみてください。
参考になるかもしれません。
番外編 人時生産性向上には、本部の理解も必要不可欠
我々現場の人間にはどうする事もできない部分もありますが、会社全体としての仕組み作りも非常に重要であり、本部経営陣の理解も必要不可欠となります。
現場の作業効率をいかに突き詰めたとしても、会社の仕組み自体を変えていくことはなかなかできることではありません。
仕組み自体に大きな問題がある可能性も決して低いとは言えないのです。
これは労働組合の力も必要であり、何より店長の危機意識や本部への情報発信力も必要になってきます。
会社が作業効率アップと正しい形で向き合わない限り本質的な改善は難しいかもしれません。
小手先だけの研修を大金をかけていくら実施しても効果は薄いでしょう。
会社側が
「研修は年に数回行っているがなかなか効果が見られない」
と頭を抱えるのは、会社側が生産性向上の概念を本質的に理解していないからです。
作業効率アップのためには、技術や考え方の他にモチベーションの向上も欠かすことのできない要素のひとつです。
会社がそれを理解して取り組んでくれればもっと効率的になると思うんですが…
なかなか上手くはいかないでしょうね。
伸びる会社のトップはそんな柔軟な考えができるからこそ、優秀な経営者となるんでしょうね。
まとめ
それでは整理していきましょう。
- 部門間の協力体制を整えて人員不足を補う!
- 時間帯別の作業内容を確認して人を投入しよう!
- 無駄な時間は本当にありませんか?
- 発注時間を削るだけで多くの時間を確保できる!
- 本部も一丸となって取り組まねば未来は無い!
という感じになります。
理解さえすれば、どれもすぐに取り組み可能かと思います。
まずはこれらを実践してみて、効果を感じてみてください!
さあ!楽して仕事しよう!!
以上
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