センスある奴はほんの一握り!普通の人が見るスーパーマーケット仕事術&お役立ち情報

Sense does not matter~センスある奴はほんのひと握り!~

スーパーマーケット社員が、仕事術や気になる話題を語る雑記ブログです!

【完全網羅】スーパーマーケットへの就職を業界18年の副店長が詳細説明します!

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どうも、おはこんにちばんは!もんたろうです。 

春と言えば新生活の季節です。新卒の方々は初めての就職に緊張と期待でそわそわしているのではないでしょうか。
また、スーパーマーケット業界・小売り業界への転職 を考えている方もいることでしょう。
と、いうことで今回は、スーパーマーケット業界に就職・転職 しようと考えている方が参考にできるような記事を書いていきたいと思います。 
長くなりそうな予感がします…。
頑張ってご案内しますので最後までお付き合いください!
全部読む自信が無い方は目次からワープ!興味ある所から読んでみてください(笑)
 
【▼目次】

①何をする仕事か 

  • 商品を売る仕事!
  • 商品を並べるのが本質ではない!
我々の仕事は『商品を並べる事』が仕事ではありません。『商品を売る事』が仕事です。
忙しさにかまけて、本当の仕事を忘れている人が多いです。(自分も時々見失いそうになりますが…(笑)) 
我々の仕事の本質は商品を売る事です。 
そこを忘れてしまうと商品は売れません。
厳密にいうと、『本当にその商品を欲しいと思っているお客さん』にしか売れません。 
しかし、それだと更なる売上は見込めません。
しっかりと売場に意志を注入し、『買いたくなる、気になる売場』を作り、買っていただけるよう工夫をすることが重要です。 
意志の無い売場に魅力は無い。お客さんの購買意欲がそそられず、売上は伸びません。
接客も、発注も、陳列も、全て『売るための行為』です。全ては『売る事』に繋がらなければ意味がありません。
仕事の取捨選択はそういう基準で決めましょう。

②どんな業務内容があるのか

 業務内容は多岐に渡ります。主な業務内容は
この4つが主な内容ですが、それぞれにぶら下がる作業がこれまた多い。それぞれの項目について1記事書けるくらいです。 
例えば『①発注』に関して少し触れてみましょう。  
まずは、発注するのには『データを知る』事が重要です。何の指標も無く発注する事は、『目を瞑ったまま運転する事』と同じです。
 
当然100%事故ります。
 
そして、ただデータを見て発注してもダメです。
過去のデータを参考に、曜日まわりや競合の変化、情勢の変化など多くの事柄を加味して、総合的に発注数量を決めなければなりません。
慣れてくるとなんとなくでできちゃったりもしますけど、節分やひなまつり、お盆や年末などの所謂『際』(きわ)と呼ばれる時期の『際物商品(きわものしょうひん)に関しては、より一層データ検証を行う必要があるでしょう。
これでもまだ一部です。余裕があればその内それぞれの内容で記事を書きたいと思います。

③労働環境はどうなっているのか 

  • 近年は労働環境が大きく改善傾向!
  • 労働時間=高評価はもう古い!これからは労働時間削減の時代!
労働環境は非常に劣悪でした。数年前までは(笑) 
しかしここ数年で見違えるほど業界全体の環境は良い方向へ変わってきていると思います。
もちろんその流れに乗れていない企業も当然あるでしょうが。 
それこそサービス残業のオンパレードの体力勝負。長く働いたものがえらい、という風習も今では嘲笑の対象になる程です。 
残業こそ正義』の時代から『定時退社できる者が評価される』という時代へと変わってきています。いや、もう変わりました。 
帰るのが遅いのは仕事ができないからというのが今の風潮、社会情勢です。
ですので、一昔前のように定時退社した人が白い目で見られる事はほとんどありません。
変な風習に囚われることなく、仕事が出来ない者は会社に時間を捧げ、仕事ができる者は自分のために時間を有効利用する。
そういう時代です。
しかし、ここまではあくまでも一般論。
実際の現場はというと部門間で作業の重さが異なったり、人員が不足していたり、所謂仕事の俗人化により1人に負担がかかっていたり、上司に無駄に仕事を振られたり、自部門以外の支援をしなければならなかったりでなかなか思うように仕事が進まない事もあります。
また、接客業であるが故に、お客様への対応で時間を割かれることも少なくありません。
どの業種でも同じですが、会社は結果しか見ません。
どんな理由があろうとも『過剰な残業は悪』。法に触れる可能性もあり人件費もかかる。会社にとっては良い事がありません。
ですので評価されません。
その中で様々な矛盾と戦いながら、受け流しながらやっていかなければなりません。
世の中、白か黒かで判断できることは少ない。9割がグレーだ』くらいに思っていれば納得もできるのでは?
自分はそう言い聞かせています(笑) 

スーパーマーケットでの36協定(通称サブロク協定)とは?労働時間・残業時間との関係 - Sense does not matter~センスある奴はほんのひと握り!~

スーパーマーケット業界における今後の労働時間管理はどうなる? - Sense does not matter~センスある奴はほんのひと握り!~

 ④業界が現在どんな状況か、または今後どうなっていくか

  • 競合ひしめく戦国時代!
  • 他業態とも戦っていかなければならない!
  • ネットの世界までも競合に!
  • 対面販売の強み、『接客』で戦い抜く!
  • シルバー世代に愛される店づくりをしよう!

世の中は常に水物の如く変わり続けています。

小売業も同様に常に周りの環境への素早い対応が求められます。

コンビニ、ドラッグと戦う

昨今勢力を増しているのがドラッグ・コンビニエンスストアです。
自社製品などでブランド訴求を行ったり、コーヒー、ドーナツ、生鮮食品、日配食品なども取り扱い、ポイントカードの普及も効果が強く、我々を徐々に追い詰めてきています。
小規模店舗のため気軽に入店しやすく欲しいものもある、となればそりゃ行きたくなりますよね。
当然品揃えは我々スーパーマーケットの方に軍配が上がりますが、気軽さでは負けているかもしれません。
また、トレンド商品への嗅覚も非常に鋭く、話題商品の訴求も非常に上手いなぁと思う事もあります。
一昔前までは住み分けされていて互いに競合することの無かった業態が脅威になりつつあります。
スーパーマーケットにしか無い価値をいかに構築しアピールするかが重要となってきています。

ネット社会と戦う&共存する

昨今はインターネットの普及に伴い、ネット通販がものすごい伸びです。

アマゾンや楽天等を中心とするネットショップが主にそれに当たります。

出掛けること無く、自宅で注文・配達という非常に楽で便利なお買物ができます。

当然ぼくも使う事があります。っていうかけっこう好きです。
ワクワクしながら待ちに待った商品が自宅に届くのが堪らなく楽しいですね。
間違いなく便利なシステムです。
このシステムに勝てるとすれば『接客』です。
ネットショップから購入しても販売者からメールや手紙で挨拶される事もあると思いますが、やはりここは勝ちたいところです。 
お客さんが商品を手に取り、品質を確かめて、時には店員に聞きながら、最後にはレジ精算でチェッカーと言葉を交わす。
こんな事はネットでは難しいです。
気持ち良い接客の店舗にはまた行きたくなります。特にお年寄りが多い今の時代は、接客が何よりも大切なのかもしれません。

少子高齢化に対応する

先程若干触れたように、これからは更にシニア世代、所謂お年寄りが増えてきます。
また、経済的な不安や待機児童問題など少子化の勢いも留まる事を知りません。
この流れに対応し、商品の量目を変えたり商品のメイン価格帯なども考えていかなければなりません。
お年寄りが見易い様にPOPの文字サイズも大きくしなければならないかもしれないし、シニア向け企画も熟成させていかなければならないでしょう。 
時代の流れに逆らう事は難しいので、流れに乗る事は非常に重要です。  

【最初に覚えなくてはいけない事】

さて、それではここからやっと具体的な業務内容をご紹介します。

接客マナー

え?これも仕事?

と思われた方もいるかもしれませんが、接客もれっきとした仕事です。

我々の仕事はいわゆる『客商売』です。

お客様に不快な印象を与える店員であってはいけません。

感じの悪い店員がいたら、それだけでそのお店に行きたくなくなると思いませんか?

来てくれたお客様にストレス無く、楽しくお買い物してもらう事がまず初めに覚えなくてはいけないことです。

接客やマナーについての記事はこちら

第一印象は超大事!『仕事ができそうに見える』3つのポイント! - Sense does not matter~センスある奴はほんのひと握り!~

店内配置

まずはこれを覚えなければ売場での業務が満足にできません。
お客さんからしたら新人だろうが誰だろうが『店員さん』です。場所を聞かれた時に答えられないということが無いようにしましょう。 
また、売り場の配置を覚えることで品出しなどの作業もスムーズに行うことができ、効率もアップします。
しかし、これは自然に覚えていけることだと思いますのでそれほど苦にはならないでしょう。

自部門商品配置

これも上記の通りですが、自部門商品となると尚更重要です。
他部門従業員から聞かれることもあります。答えられないと、お客さんをたらい回しにしてしまい時間もかかりイラつかせかねません。
商売する側としては、お客様へストレスを与えることは致命的な欠点となります。
常にスムーズなご案内ができるよう心掛けましょう。

品出しのやり方

基本は『先入れ先出し』です。 
元あった商品を一度出し、奥に新しい商品を陳列する事で、新旧商品の入替えを行い賞味期限内に商品を回転させなければなりません。 
賞味期限切れは最も「たち」の悪い不祥事のひとつであり、三大クレームのひとつでもあります。
また、美しい陳列も重要です。
商品のラベルを全て同じく正面に向け、視覚的にも美しい陳列をすることで、お客様からの印象もアップします。
『清潔で管理の行き届いたお店』=『安心して商品を購入できるお店』という良い印象を与え、集客アップ・ファン獲得に繋がります。 

特売商品準備のやり方

これは各企業で違うので詳しい内容の言及は避けますが、特売準備のやり方がわかれば仕事もスムーズですので先輩から教わり早い内に自分でこなせるようになりましょう。
特に価格が非常に安く殺到が見込まれる商品については、手直しの作業回数を減らすため、できる限り山積みしましょう!
とにかく効率大事!!

POP作成

『POP』とは、価格が表示されている札のことです。

また、商品説明が記載されているPOPのことを『コトPOP』といいます。

商品の特長やセールスポイントを記載してお客様の購買意欲を煽るために表示するものです。

POPの作成については各企業でシステムが違うとは思いますが、まずは価格POPを作れないと自分で商品を陳列できません。
いつまでも他従業員に頼らず積極的に教えを請いましょう。
「POP作って下さい」と言われるのは、頼まれる側としては「それくらいいい加減覚えて自分でやれよ!」って思います。
そう思うくらい、覚えれば簡単かつ使用頻度の多い作業なのでいち早く覚えてください。

次のステップ

これはある程度前項の基本事項が身に付いてから進んでいくのが望ましいと言えるでしょう。
後から言及していきますが、上司として基本ができていないのに部下を教育するのは到底無理な話です。
自分もどうしたらいいかわからないし、相手も納得できないので付いてきてはくれません。
以下、大まかな次ステップ内容です。

発注のやり方

発注に関してはこちらの記事で詳しく解説していますので後でゆっくり読んでみてください。

催事売場の作り方

催事売場とは店舗に入ってすぐの場所や中央付近に設置するのが一般的で、季節感のある商品群や売込みたい商品を表現する売場です。 
通常の売場よりも3倍増しで装飾を施し、3倍の情報量を伝えましょう。 
ちなみに単品量販を行う時も『ボリューム3倍・装飾3倍・手間3倍』が重要だと思います。
他の売場とは違うと伝わるような売場にしましょう。
一番目立つ箇所に主要単品を陳列し拡大します。
売場が広い分、関連商品を陳列する場所も豊富にあります。少しでも買上げ点数を上げるように、コトPOPを添付する、華やかに飾るなど工夫して陳列しましょう。
店舗の陳列技術の見せ所です!
気合を入れて陳列しましょう!!

効率良い作業の進め方

効率といっても方法は様々。各作業にによって最適な効率が存在します。
他の職業にも言える事かもしれませんが、スーパーマーケットで働いていて一番思う効率をよくする方法は
歩かない事だと思います。 
それは何故か。決してさぼっているわけではありません。 
我々の働くスーパーマーケットの店舗は広いです。
こんなに歩行距離が長い職場も限られるのではないでしょうか。そしてぼくはこう考えました。
歩いている時間が一番多い気がする。ならば歩く事を減らせば余裕・時間が生まれるのでは』と。 
普通の事かもしれません。頭のいい人はたぶんとっくに気付いていたでしょう。
でもオレは凡人。むしろ要領が悪い方の部類の人間。気付くには少し時間がかかりました。
それからは、『如何にして歩数を減らすか』を常に意識し、万歩計で計測しながら仕事をしました。 
そうすることで、売場に行ってから「あ、POPケース忘れた」「あ、セロハンテープ忘れた」などと、バックルームに戻ったりして無駄に歩いている事が非常によくわかりました。  
改善策として、『急がば回れ作戦』を打ち立てました。
要するに、売場に行く前に一度立ち止まり、『今これからする作業をするには何を必要か』を考えてから次に進むクセを付けたのです。
そこでやっと肌で感じたんです。  
『段取り8割』  
ぼくが尊敬する上司にいつも言われていた事です。
それからというもの『段取り力』がみるみる向上し、仕事がスムーズになりました。
気づいてから身に付くまではあっという間でした。
意識して取り組むことで段取り力はちゃんと向上していきます。
たったひとつの仮定に対して行動を起こしただけです。
効率アップする方法はきっとまだまだあるでしょう。それはぼく
もこの記事を読んでいるあなたも今後模索していくべき大事な事だと思います。 

部下の指示・指導・教育

よく交わされる議論ですが、部下には『好かれるべきか、嫌われるべきか』。なんでこの2択なんでしょう。
答えはひとつ。
両方です。
両方のバランスを取ることで、結果として
『威厳があり尊敬される上司』
として立場を確立できるでしょう。
まあ、これが言うのは簡単ですが非常に難しいことなんですけどね…。
最初の目標としては
嫌われているわけではないがどこか恐れを持たれている、うるさいと思われている。でも相談しやすい。』これくらいがちょうどいいと思います。
「嫌われるべき、嫌われてなんぼ」と提唱している人って、単にコミュニケーションをとるのが下手なのでは?と思ってしまいます。
オレから見ていて、『嫌われているわけではないがどこか恐れを持たれている、うるさいと思われている上司』は少ないけれども確かに存在します。その上司は結果として部下達から好かれています
この問題って正直すごーく難しいと思うんです。仕事内容に加えて人柄まで重視されるんですから。
ただ怒鳴り散らして『恐怖政治』をすれば恨まれることも出てくる。
その内反乱が起きるかもしれない。
逆に、常に優しく甘やかせば舐められる。言う事を聞かなくなる。
うん、難しいです。
次は、パートナーさんに対しての接し方です。
スーパーマーケットの場合は従業員の8~9割がパートナーさんじゃないでしょうか。
しかも大半が自分よりも10歳、20歳、いや、30歳年上の所謂おばちゃんだって多く働いています。
そんな相手に半端な知識や経験で納得させられるはずもありません。
オレが思う、若手の必勝法はズバリ
かわいがってもらう事です。 
「え?」って思いましたでしょうか。でもこれってすごく大切です。
だってどう足掻いても、パートナーさんは人生の先輩だし下手したら自分はパートナーさんの息子と同じくらいの歳なのかもしれないんです。
そんな相手が上司だからってえらそうにして、誰が気持ちよく従いますか? 
今はいいんですこれで。パートナーさんに仕事を教えてもらう事が多いんですから当然です。
だって社員って言ったって、あなたは素人です。ひよっこです。
オレは社員だ。と無駄なプライドを持つ前に、自分の能力をわきまえてください。
それが仕事の能力よりも一番重要です。 

商品知識

商品知識は一日や二日で覚えられるものではありません。
品出し時にちょっと商品説明を読んでみたり、時には買って試したり、気になる商品はネットで調べたりしてコツコツ努力しましょう。
自然に付いてくる部分でもありますが『前向きな姿勢』で臨まない限りは情報というものはただ耳を通り過ぎていくだけです。
売れている商品はなんで売れているのか、何に使うのに買っているのか、お客さんに聞いてみるのも全然アリだと思います。
商品知識に限らず、わからない事はなんでも聞く素直さを持ちましょう。  

数字管理

これはもう完全に勉強あるのみです(笑)
数字管理ができないと話ができないという人もいるくらい大事なんですが、オレは苦手です。
ただ、日々の予算進捗や前年比くらいは必ず把握しましょう。予算を把握せずに営業する事は、目的地を決めず車を走らせるようなものです。
資格取得を推奨する企業も少なくないので、その機会に自分のものにしていきましょう。
あ、でもこれだけはまず覚えておいてください。値入の計算です。これは基礎中の基礎なので毎日使う計算です。
値入=(売価-原価)/売価×100
ここまでの内容は今後深く掘り下げてひとつずつ記事にしていきたいと思っていますので参考にしてください。
少しレベルアップしてくると『人時売上』や『人時生産性』なるものも考えていかなければなりません。
これらは会社の注視すべき指標として重要な項目になります。

まとめ

ここまでの内容は今後深く掘り下げてひとつずつ記事にしていきたいと思っていますのでぜひ参考にしてください。

我々の業務内容・求められるスキルは多岐に渡ります。無理をせず少しずつ身に付けていきましょう。

また、繰り返される人事異動で職場の環境は常に変わり続けます。
ひとつの事業所でずっと働き続ける仕事ならば、人間関係が原因で辞めてしまう場合もありますが、我々は人事異動によっていくらでも環境が変わる機会があります。
もし人間関係で問題があっても必ずいつかは人事異動に引っかかり、違う店舗へ異動となります。他の社員も同様です。
ですので、その時をガマンすれば事態は好転するかもしれない。ということが考えられます。
よって、人間関係が上手くいっていなくてもすぐに諦めずなんとか次の機会までグッと堪えましょう。
ただ、ガマンし過ぎてカラダを壊すようでは元も子もないので、誰か相談できる相手を作っておくのも重要です。
せっかくこの職業を選んだからには、まずはとことん頑張ってみましょう!
 
以上!
 

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