スーパーマーケット業界における今後の労働時間管理はどうなる?
どうも、おはこんにちばんは。
今回は『労働時間管理』について語りたいと思います。
昨今騒がれているこのテーマですが、皆さんの職場ではどうでしょうか。
某大手広告会社での『過重労働による自殺』が大きく取り上げられて、ついに日本全体が動き始めました。
この問題は今に始まった事ではなく、数年前から『みなし残業』や『過重労働』、『サービス残業』、『ワークライフバランス』など労働環境における問題が度々議論されてきました。
オレの努める会社も例外では無く、今までは現場に丸投げだった残業問題に関して真剣な取り組みを行っています。
『サービス残業絶対禁止』『36協定厳守』『夏春2回の連休取得』などが主な取り組みですが、その他にも、コンサルタントの導入や仕組み自体を見直した作業内容の見直しなども取り入れ ています。
昨年末からついに強硬手段が発動し『強制退社』が敢行されました。
ここまでの話だと、とても企業側も従業員も努力をしていて、いかにも『いい会社になりつつある』感がありますが、非常に困る面もあります。
当社は数年前から少しずつ取り組みを進めてきていましたが、その過程として様々な状況が生まれていました。
①【サービス残業期】
「来月からは残業時間を主任は20時間、第2担当は10時間で管理しろ」という御触れが出まして、今までは際限無く働いていた我々はすぐに対応できず、安易に『サービス残業』を選んでいたのです。
初めから「無理」と決め込んでいました。
出勤も休日も無くだらだらと、『働いている』のではなく『いる』状況の人間が多く存在していました。
②【テコ入れ期】
そんな状況が続いたある時、サービス残業に対して社員の家族が騒ぎだし、次には店長に対してそのままの状況を打開するよう御触れが出ました。
所謂『現場に丸投げ』ってやつです。
当然店長の力量により店舗間格差が出始めました。店長によって『サービス残業黙認派』『仕事投げて帰らせる派』『パワハラで仕事詰め込ませる派』など各々のやり方で進めていきました。
③【残業フルMAX期】
それでもサービス残業が減らない状況に対して社長が
「現状を把握せねば改善は不可能。とにかくサービス残業を無くせ。残業は全て打刻せよ。」
という考えの下、本部にて『時間管理担当』が設置されました。
これが現在の苦境を招く引き金となりました。
④【お前らいい加減にしろよ期】
そうするとサービス残業の実態が浮き彫りになり、ハンパじゃなく残業代が膨張しました。
30時間、40時間が平均。中には生鮮部門では80時間に達する者も出てきました。
これが1年間続いたのち、しびれを切らした上層部が
「お前ら金の為にだらだら残業してないか?」
と言い始め、まずは全社員40時間まで抑えろ。という御触れが出ました。
ここで30~40時間で調整するという状況がしばらく続き、収入もそれに合わせた金額で安定し始めていました。
⑤【そして今】
社長は
「残業の多い者は評価しない。賞与のランクを下げる。会社を脅かす存在だからだ。その代わり、残業時間も少なく密度の濃い仕事をする者には相応の評価を与える」
と明言し、強制的に退社することを命じました。
そして今、労働時間管理が大きく騒がれる中で状況は急転し、残業代激減の中、収入が大幅にダウンという状態が発生し、残業を減らす努力をすればするほど収入が下がるという矛盾が生じてきました。
生活に支障をきたすレベルの収入減です。
ある者は転職を、またある者は禁止されている副業を始める等、異常事態が発生しています。
状況がわからないでもないですが、このままでいいんでしょうか。無駄な残業代が減った分を早急に配分していかないと、優秀な人材が他企業へ流出してしまう事態が起きかねません。
いや、必ず起きるでしょう。
自分が優秀とは言いませんが、努力をして残業を減らしてきたんです。残業を減らした人間は皆、作業内容を見直し改善する努力をしてきたんです。
納得できません。
強行突破も時には英断となり得ますが、その後に起きる状況まで先読みし対策を考えておくことができているのか、不安に感じています。
この状況が悪い事だけとは思いません。本来あるべき姿だと思いますし、ワークライフバランスの観点から見てもそうならなくてはいけないとも思います。
ただ、優秀な人材ほど生活に困窮するのは矛盾と感じてなりません。
そして、『実力主義の格差社会』が生まれる事も懸念されます。
今後当社は、日本はどうなっていくのでしょうか。
『労働環境問題』は根が深く、すぐには解決されない問題なのは明白です。
急に残業代が減って生活苦しいです!
安倍総理!ほんとたのんます!!
以上
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